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 “て・あーて塾” 総合基礎講座を開講いたします

第1回 “て・あーて塾” 総合基礎講座を開講いたします。
(主催:一般社団法人日本て・あーて推進協会 共催:健和会臨床看護学研究所)

みなさまのご参加をお待ちしております。
概要は下記の通りです。   

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第1回 “て・あーて塾” 総合基礎講座
■期間: 2014年2月から7月まで、毎月1コース(2日間)全6コース
■参加費: 1コース 3万円、全コース 15万円(前納)
■修了証: 全コース修了者には、「て・あーて塾修了証」をお渡しします。
■会場: 足立区千住仲町14ー4 介護福祉専門学校5階講堂他
■参加受付人数: 先着50名
■最終締め切り日: 1月31日
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 “て・あーて塾” 開講に寄せて
聴き、触れるエキスパートへの道

痛む場所に手を当てそっと擦る、苦しむ人の手を握るなど、”手”を用いたケアは、医学の進歩以前から、人間の自然の営みの中で自然に用いられて来ました。
看護の歴史をひもといてみると、「患部をさするとか、痛むからだをやさしくもんだり、温めたり冷やしたりなどの行為の中に、やさしい思いやりや愛情・希望が表現されていた」との記述があります。

また、その人にしっかり向き合ってじっくり話を聴くことにより、苦痛や不快、不能にからむ不安がかなり軽減することは、これまで多くの医師や看護師の経験知となっていたはずでした。
ところが、医療技術の高度化と効率性追求の医療現場では、このようなごく人間的なアプローチが次第に姿を消しつつあることを感じます。「医師は聴・打診をしなくなった」「看護師は全く触れてくれない」という声も多く聞きます。

医療や看護の大前提が患者さんの生命の安全はもとより、これを保障するためのシステムや技術の安全性を維持することは申すまでもありません。そのため、あってはならない医療事故を防ぐためのリスクマネジメントが普及し、アクシデント・インシデントレポートが、義務づけられるようになりました。

ところが昨今の医療現場では、この『医療安全』を大義名分にして患者さんの心身の自由を奪っているような場面も少なくありません。
本来看護技術の基本の柱は、「安全性と安楽性」であったはずです。つまり、安楽性の考え方もこれを実現するための方策も軽視される傾向にあります。看護の専門性が、病気や障害・高齢の如何を問わず,症状の軽重に関わらず「気持ちよく苦痛がないこと」、「人間らしく、その人らしく生きていくこと」を支えることだとするなら、このままでよいとは思われません。
高齢化、重症化の進む医療現場でも、家で最期を過ごしたいと願う人びとの暮らす在宅でも、看護が看護らしくあるためには、”聴く”“触れる”を大切にした安楽な人間尊重ケアへの回帰が、求められます。

そこで、“て・あーて塾”では、習熟した手のわざを身につけ心から聴けるエキスパートを目ざします
改めて生活行動の援助の価値づけを問い、看護師が看護に専念できる確かな根拠を身につけて、(狭義の)医療とは違った看護本来のあり方を実践できることが、看護の受け手の方たちへの貢献になると考えるからです。
基本的な安楽の概念と、これを担保する上での生活行動の意味と価値づけについて学び、安楽を図る優れた手技の理論と実際に関して学ぶ予定です。
時代や社会の要請に応えるために、ガン患者の緩和ケア、認知症高齢者の緩和ケアに必須の知識も学ぶ予定です。一方的な授業だけではなく具体的事例を取り上げ、みなさまの臨床知を交流する演習も行いたいと思います。

今の現場を何とかしたいと願う看護師のみなさん、また、職場に再復帰してみたいと願う看護師のみなさんの積極的なご参加を期待します。

【プログラム】
コースⅠ  
 2月14日(金) 患者の尊厳を守る基本─安楽性概論と生活行動援助論  川嶋 みどり (健和会臨床看護学研究所・所長)
 同 15日(土) 癒やしに活かす手の力─理論編 山口 創 (桜美林大学リベラルアーツ群)

コースⅡ
 3月28日(金) 安楽なポジショニング 窪田 静 (愛媛県立医療技術大学保健医療学部看護学科)        
 同 29日(土) 瞑想とリラクセーション 小板橋 喜久代 (群馬大学 名誉教授)

コースⅢ  
 4月19日(土)  食べるを促す手 排泄を援助する手(授業・演習)  宮城 恵里子 (健和会臨床看護学研究所)
 同 20日(日)  触れる手、気づく手 尾崎 フサ子 (元佐久大学)

コースⅣ
 5月23日(金) 生活行動援助の治癒的側面  長谷川 美津子 (てあーて推進協会) 
 同 24日(土) 古代ギリシャの死生観とケアの本質(仮) 平田松吾 (東邦大学看護学科人文科学教授)

コースⅤ  
 6月20日(金)  ガン緩和ケアに活かすて・あーて 小野寺 綾子 (てあーて推進協会) 
  同 21日(土)  認知症高齢者の言葉を聴く力 講師未定(交渉中)

コースⅥ
 7月11日(金) 安楽を図ること-“て・あーて”の創造・実践・普及 川嶋 みどり  
 
  同 12日(土) まとめの討論

056.gif■■お申し込み■■
申し込み先: 健和会臨床看護学研究所 〒120-0022 東京都足立区柳原1-29-16
担当: 宮城 Email  kenwa-rinkanken@nifty.com
          FAX 03-5319-7396
申し込み方法: ①氏名②性別③看護師経験年数④勤務先名称⑤連絡先(Emailアドレス) 
を記載し、メールもしくはファクスでお申し込み下さい(上記アドレス)。
申し込み後、振り込み先をご案内し、振り込み確認をもって受付終了といたします。

by korekaracare311 | 2013-10-28 13:25 | イベントのお知らせ  

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